大和型戦艦(読み)やまとがたせんかん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大和型戦艦」の意味・わかりやすい解説

大和型戦艦
やまとがたせんかん

旧日本海軍の戦艦。超大型で世界最大の戦艦。同型艦2隻。公試排水量6万 9100t,満載排水量7万 2809t,全長 263m,最大幅 38.9m,公試喫水 10.4m,軸馬力 15万,速力 27kn。主砲 46cm砲9,副砲 15.5cm砲 12。改装後 (公試排水量6万 9594t) ,12.7cm高角砲 24,25mm機銃 150,カタパルト2,水偵 (観測機) 7機搭載。第2次世界大戦開戦後,アメリカが建造したアイオワ級戦艦 (満載排水量5万 7450t) 4隻に比べて攻防力ともすぐれており,戦艦時代最後の傑作艦であった。『大和』は,1941年 12月呉工廠で竣工。 45年4月7日,空からの援助のないまま沖縄攻撃に向う途中,アメリカ艦上機約 1000機の集中攻撃にあい,魚雷 12,大型爆弾7,小型爆弾多数の命中を受け沈没。『武蔵』は,42年8月長崎三菱造船所で竣工 (公試排水量6万 9594t) ,44年 10月 24日,フィリピン海戦でアメリカ艦上機の攻撃を受け,魚雷 11発が命中し,シブヤン海で沈没。

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