国指定史跡ガイド 「大安場古墳」の解説
おおやすばこふん【大安場古墳】
福島県郡山市田村町にある古墳時代前期、4世紀後半の前方後方墳。阿武隈(あぶくま)川東岸の平野に面した低い丘陵に位置する。1991年(平成3)に発見され、1996~1998年(平成8~10)に発掘調査が行われ、2000年(平成12)、国指定史跡となった。前方部を北に向けた、後方部3段、前方部前面2段の前方後方墳で、全長は推定約83m。後方部の墳丘斜面から、赤彩された壺形土器が多数出土した。また、緑色凝灰岩製腕輪形石製品のほか武器が数点出土している。周囲に4基の円墳もあり、あわせて大安場史跡公園として整備されている。JR東北新幹線ほか郡山駅から福島交通バス「金屋」下車、徒歩約10分。