大宮新田(読み)おおみやしんでん

日本歴史地名大系 「大宮新田」の解説

大宮新田
おおみやしんでん

[現在地名]三条市大宮新田・嘉坪川かつぼがわ二丁目

嵐北の平野部に位置し、集落は南の塚野目つかのめ村と入組む。塚野目村を親村として、その地方を開発した村である。新発田藩郡奉行から大宮新田の五左衛門・勘七に宛てた明暦元年(一六五五)の開発免状(神山三男氏文書)は、塚野目村のうち大宮谷地や鶴田つるだ村・柳川やながわ新田・三貫地さんがんじ新田の未開地六五町を家数三五軒をもって開発せよと記している。明治三四年(一九〇一)の塚野目村耕地図でみると、集落は塚野目村と入組となって、耕地は塚野目村の耕地を分断しながら北に八反田はつたんだ出来潟できがた兄弟野きようだいの須戸浦すどうらという地字が延びており、塚野目村の地方や信濃川沿岸の低湿地を開発して成立したことがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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