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大尺 だいしゃく

大辞林 第三版の解説

だいしゃく【大尺】

律令制における長さの単位の一。土地の測量に用いられた。大宝令では高麗尺こまじやくに当たるといわれる。713年高麗尺が廃止され唐尺が採用されると、令小尺を大尺、唐小尺を小尺と認定し直した。のち、この大尺が一般化して和銅大尺と呼ばれ、曲尺かねじやくの源流となったといわれる。 ↔ 小尺

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世界大百科事典内の大尺の言及

【高麗尺】より

…701年(大宝1)の大宝律令には度量衡規制を明文化し,大・小尺を制定する。大尺はいわゆる東魏尺にあたる高麗尺で,小尺とされた唐尺の1.2倍の長さをもち,大・小尺をそれぞれ測地と常用の二様に使い分けることを規定している。平城遷都後の713年(和銅6)には高麗尺を廃止し,唐尺の一本建てになった。…

【唐尺】より

…中国の唐で使用された尺度。日本では大宝律令(701)の度量衡規制に大・小尺の制を定め,高麗尺(こまじやく)を大尺,唐尺を小尺とし,小尺(常用尺)の1.2倍を大尺(測地尺)と規定した。668年(天智7)の船王後墓誌(ふねのおうごのぼし)は唐尺の使用年代の上限とされるが,四天王寺(7世紀前半),前期難波宮(7世紀中ごろ),川原寺(7世紀後半)の造営には唐尺の使用も認められ,7世紀を通して高麗尺,唐尺の両様を使い分けたらしい。…

【ものさし(物差∥物指)】より

…大宝令は現存しないが,その規定は養老令と同一であった。長さに関する規定をみると,10分を1寸,10寸を1尺,1尺2寸を大尺1尺,10尺を1丈とする単位,進法であり,また土地の測量には大尺を使用し,他はすべて小尺を用いると見えるほか,関係官司には銅製の標準計器支給の条文も見えている。この大尺は高麗(こま)尺に,小尺は唐の大尺に相当し(唐尺),したがって大宝令制の尺は唐のそれと1対1.2の比で日本の尺のほうが長かったが,後,尺を唐制に一致させようとする動きがあり,そのため713年(和銅6)に大尺=唐大尺,小尺=唐小尺とし,唐制と一致することになった。…

※「大尺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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