大市町
おおいちまち
[現在地名]山口市大市町の過半部
石州街道に沿った山口町の中心街で、東は竪小路町を限り堂ノ前町へ続き、西は中市町に続く。町のほぼ中央北側に諸願小路が延びる。
この町には横屋を屋号とする毛利氏ゆかりの商人が居住していた。「注進案」はこの家の文書を多数載せており、その慶長四年(一五九九)九月一日付の山口大市下札によれば「面三間五尺 入卅八間三尺 後三間四尺五寸」とあり、面の割に奥行の深い地割がなされていたことが知られる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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