経史子集(読み)ケイシシシュウ

デジタル大辞泉 「経史子集」の意味・読み・例文・類語

けい‐し‐し‐しゅう〔‐シフ〕【経史子集】

中国古典的書籍の4部の分類経部経書)・史部史書)・子部諸子)・集部詩文などの文学書)からなる。漢籍分類法として用いられる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「経史子集」の意味・読み・例文・類語

けい‐し‐し‐しゅう‥シフ【経史子集】

  1. 〘 名詞 〙 漢籍の分類法である四部分類名称。経書、歴史書、諸子類、詩文集をいう。「隋書経籍志」から始まる。また、転じて、漢学
    1. [初出の実例]「三浦、茨木のあるじの、経史子集にこころをよすると、儒者のどうらく成と同じことにてあらんかし」(出典:随筆・独寝(1724頃)上)
    2. [その他の文献]〔事物紀原‐経籍芸文部・四部〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「経史子集」の意味・わかりやすい解説

経史子集
けいしししゅう

漢籍の分類に用いられる四部分類。経部は古典(経書のほか小学すなわち文字言語学を含む)、史部は歴史(史書のほか書目・金石(きんせき)など)、子部は思想(諸子のほか科学・芸術仏道など)、集部は文学(詩文集のほか評論・俗文学)。四部分類は清(しん)朝の四庫全書で確立した。わが国『東方文化学院京都研究所漢籍目録』(1938)で、細部が修補され叢書(そうしょ)部が付されたものが規範となり、今日広く用いられている。

[近藤光男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「経史子集」の意味・わかりやすい解説

経史子集 (けいしししゅう)
jīng shǐ zǐ jí

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の経史子集の言及

【四部分類】より

…中国の書物の分類法。経,史,子,集の4部に分ける。経部は,四書五経など儒家の経典とその注釈書および字書,韻書など語学書,史部は,歴史関係書で地理も含める。…

※「経史子集」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android