大斎院(読み)ダイサイイン

関連語 選子内親王

世界大百科事典(旧版)内の大斎院の言及

【斎院】より

…年中行事である賀茂祭(葵祭)には斎院御禊,祭りの当日の渡御,翌日の還立(かえりだち)(祭りのかえさ)といったぐあいに重要任務を帯びた。歴代の斎院の中でも村上天皇皇女の選子内親王は,円融から後一条天皇までの5代,50余年間にわたって在職し,もって大斎院と称された。さらに選子に仕えた女房たちの中には優れた歌人が輩出し,一つの文芸サロンを形成した。…

【選子内親王】より

…母は藤原師輔の娘安子。975年(天延3)に11歳で賀茂神社の斎院になり,以後57年間,円融・花山・一条・三条・後一条の5朝に斎院として奉仕し,大斎院と称される。斎院には,宰相,馬内侍,斎院中務,斎院中将,右近,などの多数の女房を集め,〈歌のかみ〉〈物語のかみ〉を定めたりし,皇后定子(藤原定子),中宮彰子(上東門院)とならんで,後宮文芸の発展に寄与した。…

※「大斎院」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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