デジタル大辞泉 「歌人」の意味・読み・例文・類語 うた‐びと【歌人】 1 和歌を作る人。歌詠み。かじん。2 一般に、詩人。「実務には役に立たざる―と我を見る人に金借りにけり」〈啄木・一握の砂〉3 歌をじょうずに歌う人。歌い手。「―と我を召すらめや」〈万・三八八六〉4 雅楽寮での舞楽のとき、歌をうたうことを役目とする人。 か‐じん【歌人】 和歌を詠む人。また、それを職業とする人。歌詠み。[類語]歌詠み・歌仙・歌聖 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「歌人」の意味・読み・例文・類語 うた‐びと【歌人】 〘 名詞 〙① 歌を巧みにうたう人。うたうたい。歌い手。[初出の実例]「倡優(わざひと)等に祿を賜ふこと差有り。亦歌人(うたびと)等に袍袴(きぬばかま)を賜ふ」(出典:日本書紀(720)朱鳥元年一月)② 雅楽寮(ががくりょう)に属して国風の歌をうたうことに従事した人。〔令義解(718)〕③ 和歌を巧みに作る人。かじん。歌詠み。[初出の実例]「三条太政大臣家にて哥人めし集めてあまたの題よませ侍りけるに」(出典:拾遺和歌集(1005‐07頃か)雑秋・一〇九七・詞書)④ 詩人。[初出の実例]「誰が作をや弾かん、どの詩人(ウタビト)のを」(出典:蓬莱曲(1891)〈北村透谷〉二) か‐じん【歌人】 〘 名詞 〙 和歌を作ることを職業または専門とする人。和歌を作ることにたくみな人。うたよみ。うたびと。[初出の実例]「平家はもとより代々の歌人才人達で候也」(出典:平家物語(13C前)一〇) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例