大日比ナツミカン原樹(読み)おおひびナツミカンげんじゅ

国指定史跡ガイド 「大日比ナツミカン原樹」の解説

おおひびナツミカンげんじゅ【大日比ナツミカン原樹】


山口県長門市仙崎大日比にある樹木。萩地方を中心として山口県内で広く栽培されているナツミカンの原樹。原樹は、江戸時代の安永年間(1772~81年)に大日比の西本チョウが浜辺に漂着した果実種子をまいたとも、また黄波戸(きわど)(現長門市)の堀田氏にもらってまいたとも伝えられる。1847年(弘化4)に家屋改築のため伐りはらわれたが、再び芽を出して生長したのがこの原樹である。果汁が多いため、食酢の代用として使われはじめて、しだいに栽培が盛んになった。明治初年に士族授産事業と結びつけ、萩城下で広く栽培されるようになり、萩の特産となった。現在も西本家の庭にあり、1927年(昭和2)に国の史跡および天然記念物に指定された。JR山陰本線長門市駅からサンデン交通バス「隠居所前」下車、徒歩すぐ。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

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