大時村(読み)おおときむら

日本歴史地名大系 「大時村」の解説

大時村
おおときむら

[現在地名]春野町大時

花島はなじま村の南西気田けた川支流不動ふどう川の最上流部にあり、擂鉢状の山腹に散在する。文安元年(一四四四)四月五日、当地の牛頭天王(現八坂神社)に施入された鰐口(八坂神社蔵)の銘に「遠江国熊切内大土岐牛頭天王」と刻まれている。江戸初期から幕府領、享保郷村高帳では掛川藩預所。その後幕府代官支配に復した(「春野町史」など)正保郷帳には大時村とあり永四貫三三文、うち大和寺(大智寺)寺領六七文・天王領三三文。柴草山と注記される。寛文一三年(一六七三)検地帳(春野町役場蔵)によれば水田は二反余、畑六町八反余のうち茶畑は約四割、屋敷九反余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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