大村裕(読み)おおむら ゆたか

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大村裕」の解説

大村裕 おおむら-ゆたか

1925- 昭和後期-平成時代の神経生理学者。
大正14年1月4日朝鮮京城生まれ。金沢大教授などをへて,昭和49年九大教授となる。のち富山医薬大教授。空腹感,満腹感の神経回路レベルでの調節機構を解明。平成2年国際肥満学会議会頭をつとめた。昭和63年学士院賞。九州帝大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の大村裕の言及

【食欲】より

…こうして1950年代に二元中枢説の概念は確立された。また67年には大村裕らは,摂食および満腹中枢ニューロン活動(インパルス放電)はあたかもシーソーのように一方のインパルス放電が増加すればもう一方のインパルス放電は減少するという相反的関係にあることを明らかにした。すなわち空腹になると,摂食中枢ニューロンのインパルス放電は増加し,逆に満腹中枢ニューロンのインパルス放電は減少し,強い食欲を発生する。…

※「大村裕」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」