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大田植(え) オオタウエ

デジタル大辞泉の解説

おお‐たうえ〔おほたうゑ〕【大田植(え)】

家の持ち田のうち、いちばん大きな田に田植えをすること。
村の旧家の田や神田に、村じゅう総出で、田植えの作業を1日で完了すること。また、その行事。花田植え。囃子田(はやしだ)。牛供養。 夏》

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百科事典マイペディアの解説

大田植【おおたうえ】

古風な田植様式。田主(たあるじ)の指揮下に多数の男女が田の神をまつり,昼食の供応を神とともに受け,田植歌を歌いはやしながら1日で田植を終えるハレの行為。現在では花田植にその面影がみられるが,家のいちばん大きな田を植えることをいったり,大家の田を村中で1日で植えることをいう所もある。
→関連項目田植

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世界大百科事典 第2版の解説

おおたうえ【大田植】

地域の有力農民の門田(かどた)や神田などを,住民が総出で植える田植様式。本来,田植は一日で終えねばならぬとする信仰があり,近世以前は名主(みようしゆ)などの信仰的に重要な田は,一般の田植に先だって田の神を勧請(かんじよう)し大がかりに植えた。田主(たあるじ)と呼ばれる指揮者統率のもとに,飾りたてたが特殊な技法で代(しろ)を搔(か)き,多勢早乙女が信仰的に配列された多くの田植歌を唱和し,田人が腰太鼓,笛,すりささら,鉦(かね)などの楽器ではやした。

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世界大百科事典内の大田植(え)の言及

【田植】より

…このため田植は1日で済ますものといわれ,多数の労働力が必要であった。〈大田植(おおたうえ)〉〈花田植〉などと呼ばれる大規模な中国地方の田植行事は,神祭りと共同作業の要素を今に伝えている。農家の経営形態の変化に伴い〈ゆい〉や〈田植組〉などの相互扶助の組織も生まれた。…

【囃子田】より

…太鼓,すりささら,笛,銅鈸子(どびようし)などで囃しながら行う田植行事。現在中国地方の山間部に残り,地方によりサゲ田,田囃子,花田植,大田植などの名で呼ばれる。古くは全国的に行われ,名主(みようしゆ)の門田(かどた)や,地主の大田,神社の神田などの特殊な規模の大きな田植で見られた。…

※「大田植(え)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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