大荷田新田(読み)おおにだしんでん

日本歴史地名大系 「大荷田新田」の解説

大荷田新田
おおにだしんでん

[現在地名]高萩市下君田しもきみだ

大北おおきた川支流の君田きみだ川が南流し、多賀山地の高山が連なる。北は柳沢やなぎさわ新田。元禄郷帳には村名がみえないが、「松岡郡鑑」に「大荷田新田」とある。「松岡地理志」に「山間ノ新田也開発年歴知ラス本州久慈郡黒沢村今ノ町附五左衛門子孫相続今ノ五左衛門マテ五代太郎衛門子孫四代相続総七ト云者二十年程以前ニ断絶スト云者両人来テ開発也」とある。「松岡郡鑑」によれば寛文一三年(一六七三)の石高八八・三二二石とあり、免は田畑ともに一ツ取で、寒冷地で生産性の低いことを示す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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