新撰 芸能人物事典 明治~平成 「大蔵虎一」の解説
大蔵 虎一
オオクラ トラカズ
- 職業
- 能楽狂言方(大蔵流),宗家23代目
- 別名
- 初名=大蔵 虎丸
- 生年月日
- 慶応3年 1月2日
- 出生地
- 江戸(東京都)
- 経歴
- 幼年期は奈良で過ごすが、のち大蔵弥太夫を頼って単身上京。明治5年7月梅若舞台の袴能に「雁礫」のシテをつとめる。9年4月岩倉具視邸に、11年7月青山大宮御所舞台披き能につとめる。一時帰郷し、虎年没後に再上京。16年京都南陽舎(金剛会)の催しにつとめたが、その後能楽界から消息を絶つ。大正2年11月茂山千五郎らによって京都で虎年の33回忌追善法要の際に、当地で印刷業を営んでいる事が知れたが狂言界には復帰せず、大蔵弥右衛門家の中絶を招いた。
- 没年月日
- 昭和16年 4月22日 (1941年)
- 家族
- 父=大蔵 弥太郎虎年(22代目)
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報