コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

消息 しょうそく

7件 の用語解説(消息の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

消息
しょうそく

かなを主とする手紙。尺牘 (せきとく) 書状などの漢文体,またはそれに近い書簡に対する語。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

しょう‐そく〔セウ‐〕【消息】

[名](スル)《「消」は陰気のなくなること。「息」は陽気の生じること》
人や物事の、その時々のありさま。動静。状況。事情。「その後の消息を尋ねる」「政界の消息に通じている」
状況や用件などを手紙などで知らせること。また、その手紙や連絡。音信。音沙汰。たより。「消息を交わす」「漁船が消息を絶つ」
「彼女は、短くとも殆(ほと)んど毎日―してよこした」〈有島・宣言〉
消えることと生じること。衰えることと盛んになること。盛衰。
「―、窮通、皆運有り」〈菅家文草・四〉
他家を訪れて、来意を告げ、案内をこうこと。しょうそこ。
「月あかき夜、人の来て、―言はせたるに」〈和泉式部続集・詞書〉

しょう‐そこ〔セウ‐〕【消息】

しょうそく(消息)2」に同じ。
「忘れで―し給へ」〈大和・六四〉
しょうそく(消息)4」に同じ。
「開けむとならば、ただ入りねかし。―を言はむに、よかなりとは誰か言はむと」〈・八〉
しょうそく(消息)1」に同じ。
「かの一宿(ひとよ)の主人(あるじ)が荘(いへ)に立ち寄りて、僧が―を尋ね給ふ」〈読・雨月・青頭巾〉

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

消息【しょうそく】

しょうそこ〉とも。消は死,息は生を意味し,元来は動静の義。転じて,たより,音信,手紙をさす。平安時代の男子は変体漢文で手紙を書いたが,これは後世候(そうろう)文へ発展した。
→関連項目折紙(書誌)薩戒記藤原佐理吉崎

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

大辞林 第三版の解説

しょうそく【消息】

動静。様子。状態。 「その間かんの-は不明だ」
状況を知らせる手紙や言葉。便り。音信。しょうそこ。 「 -が途絶える」 「 -を絶つ」
盛衰。消長。 「士たる者は富貴-の事ともに論ずべからず/読本・雨月 菊花の約
来意を告げること。案内をこうこと。 「人の来て-言ひ入れたる/和泉式部集」
[句項目]

しょうそこ【消息】

「しょうそく(消息)」の転。 「御-もなきにこそはあめれ/和泉式部日記」

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

消息
しょうそく

他人の安否を問い、自分の用件を伝えて心の不安を消し息(や)む(『貞丈雑記(ていじょうざっき)』)の意で、広くは現在の私信・手紙のことをいう。奈良時代の私信は啓(けい)・状(じょう)といわれ、唐の公文書・私信などの書式を規定した『書儀』にみえる私信としての啓・状を引き継ぐもので、純粋の漢文で書かれ、書式も多様であった。しかしこれも漸次国風化され、平安時代の中ごろには『雲州(うんしゅう)消息(明衡(めいごう)往来)』にみられるような消息が成立、やがて書札様(しょさつよう)文書へと発展していく。ここに男性の漢字を使った漢文体(和様漢文体を含む)の消息が成立する。これが一般に書状といわれるものである。また平安時代の中ごろには仮名が発明され女性に用いられるようになり、女性の仮名書きの話しことば(和文体)による消息の成立をみる。これは女消息・仮名消息とよばれ、男性の書状に対して狭義の消息である。鎌倉時代以降、書状と仮名消息は入り交じって用いられ、厳密な区別は行われにくくなるが、典型的な仮名消息としては女房奉書をあげることができる。また戦国末になると女性だけに限らず、天皇の宸筆(しんぴつ)、足利(あしかが)将軍の自筆の仮名消息のように男性のものもみられる。[上島 有]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の消息の言及

【手紙】より

…用件を紙に書いて相手に伝える文書。
【日本】
 書状,書札,消息(しようそく∥しようそこ),尺素(せきそ),尺牘(せきとく)などともいう。ほかに手元において雑用に使う紙の意義もあるが,現在では用いられない。…

【手紙】より

…用件を紙に書いて相手に伝える文書。
【日本】
 書状,書札,消息(しようそく∥しようそこ),尺素(せきそ),尺牘(せきとく)などともいう。ほかに手元において雑用に使う紙の意義もあるが,現在では用いられない。…

※「消息」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

消息の関連キーワードチェリー働・僮・動・同・堂・導・撓・撞・洞・獰・瞠・瞳・童・胴・道・銅ふつとふわっと動かない動かぬ動燃真田騒動/恩 田 木 工緊張―動機理論

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

消息の関連情報