日本大百科全書(ニッポニカ) 「大谷崩」の意味・わかりやすい解説 大谷崩おおやくずれ 静岡市北方、安倍(あべ)川上流大谷川の源流部の大崩壊地。面積1.8平方キロメートル、幅約1.8キロメートル、高度差800メートルの規模をもつ。慶長(けいちょう)年間(1596~1615)や元禄(げんろく)年間(1688~1704)の地震が発生の誘因とされ、多量の土砂が送流された。山稜(さんりょう)付近は地すべり性亀裂(きれつ)もみられ、河床には砂防ダム群が建設されている。かつての土石流により安倍川沿いの集落が高位置に移転したり、河川が閉塞(へいそく)されて湖沼化したこともあった。[北川光雄] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例