大谷鉱山(読み)おおやこうざん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「大谷鉱山」の意味・わかりやすい解説

大谷鉱山
おおやこうざん

宮城県北東部、気仙沼市(けせんぬまし)南部の旧本吉町(もとよしちょう)地区にあった鉱山。平安時代末期に金の採掘が行われ、平泉藤原氏の黄金文化を支えたといわれている。鎌倉時代最盛期で、「本吉金」として全国的に知られたと伝える。江戸時代にも仙台藩の有力な財源であった。一時採掘が中断されたが、明治になり、ふたたび開山し、大正から昭和にかけて活況を呈したが、1976年(昭和51)に閉山した。

[後藤雄二]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android