日本大百科全書(ニッポニカ) 「大谷鉱山」の意味・わかりやすい解説 大谷鉱山おおやこうざん 宮城県北東部、気仙沼市(けせんぬまし)南部の旧本吉町(もとよしちょう)地区にあった鉱山。平安時代末期に金の採掘が行われ、平泉藤原氏の黄金文化を支えたといわれている。鎌倉時代が最盛期で、「本吉金」として全国的に知られたと伝える。江戸時代にも仙台藩の有力な財源であった。一時採掘が中断されたが、明治になり、ふたたび開山し、大正から昭和にかけて活況を呈したが、1976年(昭和51)に閉山した。[後藤雄二] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例