大野貢(読み)オオノ ミツギ

20世紀日本人名事典 「大野貢」の解説

大野 貢
オオノ ミツギ

昭和・平成期のガラス工芸家・技術者



生年
大正15(1926)年6月28日

没年
平成11(1999)年10月22日

出生地
栃木県

主な受賞名〔年〕
吉川英治文化賞(第13回)〔昭和54年〕

経歴
小学校卒業から終戦の年までの6年間、東京・湯島のガラス製作所で厳しい修業を積む。昭和22年東京大学化学教室に勤務したが、36年家族とともに渡米カンザス州立大学物理学教室に勤務。クラインボトル世界で初めてつくりあげ、大野・クライン・ボトルとして国際的な評価を受けた。以後、実験用のガラス器機の製作を続け、また美術品のガラス細工も手掛けるなど、芸術家としても活躍。カンザス州立大学講師も務めた。著書に「カンザスの日本人―ガラスに魅せられた男」。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大野貢」の解説

大野貢 おおの-みつぎ

1926-1999 昭和後期-平成時代のガラス技術者。
大正15年6月28日生まれ。東京湯島のガラス製作所で修業し,昭和22年東大化学教室につとめる。36年渡米し,カンザス州立大物理学教室に勤務。世界ではじめて正確に「クラインのつぼ」をつくる。おおくの科学実験用のガラス装置の製作にあたり,ガラス工芸品も手がけた。54年吉川英治文化賞。平成11年10月22日死去。73歳。栃木県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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