大学事典 「大阪女学院短期大学」の解説
大阪女学院短期大学[私立]
おおさかじょがくいんたんきだいがく
Osaka Jogakuin College
明治期創設の長老教会系のミッション・スクールを起源とし,英語教育を大学教育の中核に位置づける,英語科1科の私立女子短期大学。1904年(明治37)ルーツであるウヰルミナ女学校(1884年創設)と,もう一つのルーツである大阪一致女学校(1886年創設,92年に浪華女学校に改称)が合併。最初の寄付者夫婦の名前に由来するウヰルミナ女学校の校名を継承するも,時の皇民化政策のもとで変更を余儀なくされ,1939年(昭和14)に大阪女学院高等女学部に改称。戦後の学制改革により大阪女学院中学校・高等学校となり,1968年に大阪女学院短期大学が設置された。英語教育が人格形成を目的とする短期大学全体の教育の一部をなすという方針のもと,「日常会話」ではなく「対話」ができる英語教育を推進。2003年(平成15)こうした英語教育と教養教育を統合した教育課程が評価され,文部科学省による特色ある大学教育支援プログラム(GP)の第1回に選定された。設置の学校法人は大阪女学院。2016年5月現在の学生数218人。併設校に中学校・高等学校のほか,2004年設立の大阪女学院大学(国際・英語学部)がある。
著者: 舘 昭
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報