精選版 日本国語大辞典 「天二物を与えず」の意味・読み・例文・類語 てん【天】 二物(にぶつ)を=与(あた)えず[=下(くだ)さず] 天は一人の人間にそういくつもの長所や美点を与えはしない。とかく人は、あっちがよければこっちが悪いで、よいところばかりそろった人はないものだ。[初出の実例]「男がよふて金持でといふ代呂物(しろもの)は、はなはだまれなり古人いへることあり天(テン)二物を下(クダ)さずと宜(むべなる)かな」(出典:洒落本・傾城情史(1832)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例