天忍穂別神社(読み)あまのおしほわけじんじや

日本歴史地名大系 「天忍穂別神社」の解説

天忍穂別神社
あまのおしほわけじんじや

[現在地名]香我美町山川

香宗こうそう川北岸の山中、字スズガサコに鎮座する。祭神は正哉吾勝勝速日天忍穂耳尊。相殿に饒速日尊を祀る。古くは石船いわふね大明神ともよばれた旧郷社。「延喜式」神名帳にみえる「天忍穂別アメオシホワケ神社」に比定される。

勧請年代などは不詳だが、この地方は物部氏が根拠とした地であり、物部氏がその祖先神を祀った神社と伝える。元亨四年(一三二四)四月一五日付の石船大明神社に宛てた政所下知状(蠧簡集)は社役などを懈怠なく勤仕するよう命じ、物部氏の禰宜職が定められている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 舟形 境内

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android