天治本万葉集(読み)てんじぼんまんようしゅう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「天治本万葉集」の意味・わかりやすい解説

天治本万葉集
てんじぼんまんようしゅう

万葉集』の古写本の一つ。巻十三の奥書天治1 (1124) 年書写の年紀をもつ。当初 20巻が完備していたが,現在は巻二,十,十三,十四,十五の断簡が伝わり,諸家に分蔵されている。現存の断簡は3人の書風が判別され,完本は数人の寄合書 (よりあいがき) であったと推測される。平安時代後期の書としても貴重である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

靡き

1 なびくこと。なびくぐあい。2 指物さしものの一。さおの先端を細く作って風にしなうようにしたもの。...

靡きの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android