天治本万葉集(読み)てんじぼんまんようしゅう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「天治本万葉集」の意味・わかりやすい解説

天治本万葉集
てんじぼんまんようしゅう

万葉集』の古写本の一つ。巻十三の奥書天治1 (1124) 年書写の年紀をもつ。当初 20巻が完備していたが,現在は巻二,十,十三,十四,十五の断簡が伝わり,諸家に分蔵されている。現存の断簡は3人の書風が判別され,完本は数人の寄合書 (よりあいがき) であったと推測される。平安時代後期の書としても貴重である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む