寄合書(読み)よりあいがき

日本大百科全書(ニッポニカ)「寄合書」の解説

寄合書
よりあいがき

歌集、物語文学、経巻など大部の本を書写するに際して、何人かの書き手が分担して写すこと。たとえば、古筆(こひつ)における『高野切(こうやぎれ)』(『古今集』仮名序を含めて21巻を三人で書写)や、『西本願寺本三十六人家集』『元暦(げんりゃく)校本万葉集』などがそれで、写経の『久能寺経(くのうじきょう)』(『法華経(ほけきょう)』28品(ほん)に開結経(かいけつきょう)を加えた30巻)、『平家納経(へいけのうきょう)』も寄合書の遺例である。さらに、絵巻の分野でも、『源氏物語絵巻』の詞書(ことばがき)は5人の能書の手になる。単に書写時間の短縮のためばかりでなく、写経ならばその仏果を大ぜいで分かち合い、また古筆では、手の異なった名筆をさまざまに取り合わせる趣向のもとに行われた。

[久保木彰一]

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精選版 日本国語大辞典「寄合書」の解説

よりあい‐がき よりあひ‥【寄合書】

〘名〙 何人かが集まって書画経典などのひとまとまりのものを制作したり書写したりすること。また、その書画。
※俳諧・七柏集(1781)芭蕉庵興行「寄合書の御画はともあれ〈青雨〉 福曳にはほのぼのと花の春〈石菖〉」

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デジタル大辞泉「寄合書」の解説

よりあい‐がき〔よりあひ‐〕【寄合書(き)】

数人が合作で一つの書画をかくこと。また、その書画。

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