天父と地母(読み)てんぷとちぼ(その他表記)sky father and earth mother

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「天父と地母」の意味・わかりやすい解説

天父と地母
てんぷとちぼ
sky father and earth mother

天を万物の父,大地を,雨の形で注がれるその精液を胎に受け,あらゆるものを生み出す母とみなす観念は世界の各地に共通して見出される。ギリシア神話の天空ウラノスと大地ガイア,インド神話の天ディアウスと大地プリティビーなどはその典型的な例だが,ギリシア神話ではゼウスにも天父神の性格が明瞭にみられ,デメーテルやヘラなどいくつかの有力な女神に地母神の特徴が認められる。日本では,縄文時代に製作された土偶がすでに地母神をかたどったものであったとする説が有力であり,神話に登場するイザナギとイザナミは,多くの専門家によって,天父と地母の夫婦であると認められている。

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