縄文時代(読み)じょうもんじだい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

縄文時代
じょうもんじだい

弥生時代に先行する縄文土器をもつ文化の時代。実年代は,その発生の時期は前1万 2000~4500年とはっきりしないが,終末は前3~2世紀頃とされている。従来早期,前期,中期,後期,晩期の5期に分けられていたが,早期の前に草創期を加え,6期に分けるのが一般的になっている。縄自体を回転させるという日本独自の縄文が施されるのは草創期後半に入ってからである。この社会は主として狩猟,労に依存する採集経済の段階にあり,西方からの農耕文化の到来によって終末を迎える。磨製石器の存在,土器の発達度,大規模集落の出現などから,新石器時代の様相が強い文化といえる。集落跡や貝塚など縄文遺跡は北海道から九州まで各地に分布,三内丸山遺跡鳥浜貝塚などが有名。 (→縄文時代人 )

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百科事典マイペディアの解説

縄文時代【じょうもんじだい】

日本の先史時代のうち,縄文土器の使用された時代で,約1万2000年前に始まり,約2400年前まで続いた。縄文土器の編年に従って,草創・早・前・中・後・晩期に区分されるが,全期を通じて,打製・磨製石器を主要利器とし,狩猟・漁労を行い,高度な採集経済の段階にあった。遺跡は,貝塚,洞窟,低湿地遺跡などがあり,その分布は,中部・関東・東北に多く,全体の8割を占める。住居は,おもに竪穴(たてあな)住居で,草創期には洞窟を利用したものも多い。死者は住居の近くに埋葬。中期までは屈葬が多いが,後・晩期以後次第に伸展葬が多くなる。貝塚の広さや,竪穴住居の集合状態から,集落の人口と規模は増減を繰り返していたものと考えられる。利器は,石器のほか骨角器が発達,また精巧な土偶が出現した。縄文時代は,土器,磨製石器,竪穴住居,巨石記念物をもっているため,新石器時代の文化に属するといわれるが,農耕や牧畜を伴わない点が,ヨーロッパなどの新石器時代と異なっている。
→関連項目伊勢堂岱遺跡骨角器石斧先史時代日本日本人弥生時代

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大辞林 第三版の解説

じょうもんじだい【縄文時代】

日本の考古学上の時代区分。縄文土器を製作・使用した時代。旧石器時代の後、弥生時代の始まる紀元前五~三世紀頃まで続く。土器の型式の発達に基づき、草創・早・前・中・後・晩の六期に区分する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

縄文時代
じょうもんじだい

縄文文化の時代。その時期については諸説あるが、1万2000年前ごろから2400年前ごろまでという説が有力。[編集部]

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世界大百科事典内の縄文時代の言及

【古代社会】より

…日本の原始・古代の社会は,採取,漁労,狩猟の社会から,水田耕作を中心とする農耕社会へと発展し,農耕社会の基盤の上に古代の文明が形成された。先土器時代と縄文時代とは採取,漁労,狩猟を中心とする労働によって営まれた時代であり,弥生時代以後は農耕を中心にする社会である。日本の原始・古代の社会は大きくはこの二つの段階にわけられ,文明や社会的な階級,国家形成は後者の段階の社会における歴史的発展の中で行われたものである。…

【新石器時代】より

…磨製石器は7000~6000年前の古期に出現し,農耕,土器は6000~5000年前の形成期に始まったという。 日本においては,先縄文時代に刃部磨製石斧があり,これを沖積世に属するとみて無土器新石器文化として扱う意見もある。炭素14法によって3万年前にすでに刃部磨製石斧が存在することが判明しており,この年代が正しいとすれば,世界最古の磨製石斧となる。…

※「縄文時代」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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