天神沖新開(読み)てんじんおきしんがい

日本歴史地名大系 「天神沖新開」の解説

天神沖新開
てんじんおきしんがい

[現在地名]三原市糸崎町

天神山の南東に開かれた新開。浅野家記(「三原市史」所収)延宝二年(一六七四)の項に「三原町為救天神沖新開築也」とあり、「国郡志下調書出帳」に、畝数三町四反余、高三一・四七三石(すべて畠方)と記す。

この新開は、寛文(一六六一―七三)の末年、凶作のため安芸北部の百姓東野ひがしの村辺りに来て流浪し、飢餓のため行倒れになるほどであったので、これを救うため庄屋利兵衛が城主に建白、許可を得て延宝二年完成したものという(御調郡誌)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む