寛文(読み)カンブン

関連語 ごさい

精選版 日本国語大辞典 「寛文」の意味・読み・例文・類語

かんぶんクヮンブン【寛文】

  1. 江戸前期、後西(ごさい)、霊元両天皇の治世の年号。万治四年(一六六一)四月二五日大火により改元。寛文三年(一六六三)一月以降霊元天皇。寛文一三年(一六七三)九月二一日延宝(えんぽう)と改元。四代将軍徳川家綱時代出典は「荀子」の「節奏陵而文、生民寛而安、上文下安、功名之極也」。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本の元号がわかる事典 「寛文」の解説

かんぶん【寛文】

日本の元号(年号)。江戸時代の1661年から1673年まで、後西(ごさい)天皇、霊元(れいげん)天皇の代の元号。前元号は万治(まんじ)。次元号は延宝(えんぽう)。1661年(万治4)4月25日改元。内裏炎上の凶事を断ち切るために行われた(災異改元)。『荀子(じゅんし)』を出典とする命名。寛文年間の江戸幕府の将軍は徳川家綱(いえつな)(4代)。1671年(寛文11)に、仙台藩伊達家で家督相続をめぐる御家騒動が起こった。「伊達騒動」あるいは「寛文事件」といわれる。

出典 講談社日本の元号がわかる事典について 情報

今日のキーワード

106万円の壁

会社員に扶養されるパートら短時間労働者は年収106万円以上になると厚生年金保険料などの負担が生じて手取りが減る。将来の年金額は手厚くなるが、働き控えを招く「壁」とされ、企業の人手不足の要因となる。厚...

106万円の壁の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android