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凶作 キョウサク

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デジタル大辞泉の解説

きょう‐さく【凶作】

農作物の出来が非常に悪いこと。ひどい不作。「二年続きの凶作 秋》豊作

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世界大百科事典 第2版の解説

きょうさく【凶作】

気象が不良であったり,病害虫で作物がよく実らぬこと,実りの悪いことを凶作といい,そういう年を凶年といっているが,厳密な定義はない。農林水産省平年収量(〈平年作〉の項目を参照)を100とし,作況指数(〈作況予報〉の項目を参照)が98~95の場合を〈やや不良〉,94以下の場合を〈不良〉として,毎年,公表しているが,凶作という官庁用語はない。従来の新聞,雑誌,放送などジャーナリズムの報道経験からいえば,98以下の場合を凶作(並の凶作ともいう),94以下の場合を大凶作としている。

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大辞林 第三版の解説

きょうさく【凶作】

自然災害・天候不順などで農作物の収穫が平年をはるかに下回ること。不作。 ↔ 豊作

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

凶作
きょうさく

穀物をはじめ作物が著しく不作で収穫できなかったり、収量が極端に減ることをいう。なかでも米の凶作は昔から大きな社会的政治的動揺を引き起こし、多くの犠牲者を出した。凶作は気象的あるいは人為的な災害によっておこる。東北地方での過去の大凶作の原因はすべて冷害によるもので、太平洋沿岸地方で海から吹き込む冷たい風「やませ」によってもたらされる。低温のためイネの生育が遅れ、出穂は秋になり、実らないうちに冬を迎える。また、穂が形成されるイネのもっとも敏感な時期に低温にあい、花が障害を受けて稔実(ねんじつ)できないこともある。イネ以外の穀物ではキビやダイズなどが冷害を受けやすく、野菜や果樹も生育が悪く、凶作の被害は広範囲に及ぶ。西日本での凶作の原因のおもなものは干害(干魃(かんばつ))と風水害である。田植前後や出穂前後の干害はとくにイネの被害を大きくする。最近では土木水利事業や栽培法の改良により、水稲の干害による大被害は減少した。しかし、畑作物や果樹ではしばしば干害を受けている。風水害はとくに台風によっておこり、なかでもイネの出穂期の被害は大きい。現在では台風の襲来時期より前に出穂させる早期栽培が普及して、被害を軽減させている。
 昔は、凶作時には食糧不足から野生の動植物などを食べて飢えをしのいだが、ヒガンバナの鱗茎(りんけい)とかソテツの実など、普段は食用としない有毒なものまでも毒抜きをして食べた。しかし、歴史に残っている大凶作では何万という餓死者が出て悲惨な事態となった。そこで凶作に備えた作物も栽培された。これを救荒作物という。救荒作物は主食の代用となり、気象災害に強く、栽培に手のかからない作物が選ばれた。代表的なものにヒエ、サツマイモなどがある。[星川清親]

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