天霧る(読み)アマギル

デジタル大辞泉 「天霧る」の意味・読み・例文・類語

あま‐ぎ・る【天霧る】

[動ラ四]雲や霧などのために空が曇る。
「かきくもり―・る雪の古郷ふるさとをつもらぬさきに訪ふ人もがな」〈新古今・冬〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「天霧る」の意味・読み・例文・類語

あま‐ぎ・る【天霧】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙 雲、霧などがかかって、空が霞み渡る。空一面にどんよりと曇る。
    1. [初出の実例]「梅花それとも見えず久方のあまぎる雪のなべてふれれば〈よみ人しらず(左注・人麻呂)〉」(出典:古今和歌集(905‐914)冬・三三四)
    2. 「吹き乱る雪の雲間をゆく月のあまぎる風に光そへつつ」(出典:拾遺愚草(1216‐33頃)下)

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