太平洋経済委員会(読み)たいへいようけいざいいいんかい(その他表記)Pacific Basin Economic Cooperation Committee

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「太平洋経済委員会」の意味・わかりやすい解説

太平洋経済委員会
たいへいようけいざいいいんかい
Pacific Basin Economic Cooperation Committee

太平洋地域の主要国の経済発展を目的とする民間機関。 1964年4月,足立正日本商工会議所会頭,W.ブラドフォード製綿会社社長などによるキャンベラの第2回日豪経済合同委員会会議で,太平洋地域経済機構設置案が提示され,67年4月東京で開かれた設立会議で発足。 68年5月シドニーで第1回総会があり,日本,オーストラリアニュージーランドカナダ,アメリカ各国の民間経済代表が参加。 70年5月京都の第3回総会で,経済発展,天然資源開発,運輸,観光,人的資源開発の各特別委員会が組織された。日本では経済団体連合会が中心となっている。この委員会によってアジア民間投資会社 PIKAが設立されるなど,民間レベルの経済協力が促進されている。また太平洋経済協力会議 PECCやアジア太平洋経済協力閣僚会議 APECなど,アジア太平洋地域における多国間協議のモデルを提供した点で重要な意義をもつ。

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