翻訳|Canberra
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オーストラリアの首都。シドニーの南西300km(道路距離)の高原(標高約600m)に位置する。人口33万(2005)。オーストラリアン・キャピタル・テリトリーと呼ばれる連邦政府直轄地区(面積2395km2)の北東部にある。いわゆる計画都市として知られ,1911年の設計コンクール当選作を原案に13年に建設が開始され,27年国会議事堂完成をもって正式に首都となった。しかし都市建設の歩みはきわめて遅く,建設が本格化したのは58年以後であり,人造湖の完成や,連邦政府機能の大部分のメルボルンからの移転は,60年代に入ってからであった。また,原計画(人口2万5000規模)は何回も手直しされ,現在は将来人口100万を想定した新計画のもとに,旧市街地のような幾何学的パターンにこだわらず,居住環境を重視した新市街地の建設が進められている。連邦政府機関,各国大使館,オーストラリア国立大学などがある。地方自治は認められていない。
執筆者:谷内 達
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オーストラリアの首都。シドニーの南西、道路で300キロメートル、オーストラリアン・キャピタル・テリトリー北東部の高原(標高約600メートル)に位置する。人口31万1518(2001)、都市圏人口34万7100(1997)。平均気温は最暖月(1月)20.4℃、最寒月(7月)5.7℃、年降水量は633ミリメートル。連邦政府諸機関、各国大公使館、オーストラリア国立大学(1946創立)などがあり、連邦政府雇用者が就業人口の2分の1余りを占める。地方自治体はなく、連邦政府が直接都市行政にあたり、土地私有は認められていない。
いわゆる計画都市として知られ、1911年の設計コンクール当選作を原案に、数回の手直しを経て建設が進められ、27年国会議事堂の完成によって公式に首都となった。しかし、行政の非能率、都市計画の手直し、戦争などにより、都市建設の歩みは遅く、ようやく58年以後、首都建設公団の設立や連邦機能の拡大に伴って建設が本格化し、60年代に人造湖を含む当初の計画がほぼ完成した。当初の計画(人口2万5000人規模)は人口25万人規模に拡大、さらに100万人規模に拡大された。この新しい計画のもとに、旧市街地のような幾何学的パターンにこだわらず、居住環境を重視した新市街地の建設が進められた。
[谷内 達]
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