太祖権現社(読み)たいそごんげんしや

日本歴史地名大系 「太祖権現社」の解説

太祖権現社
たいそごんげんしや

[現在地名]篠栗町若杉

若杉わかすぎ(六八一メートル)の山頂部にある。現在は太祖神社と号する。主神は伊弉諾命、右に八幡大神、左に天照大神。右殿は宝満大神・聖母大神、左殿は志賀大神・住吉大神を祀る。北西山麓に宮があり、当社をじよう宮ともよぶ。古くは若杉山に三〇〇の僧坊があったという(続風土記)。観応三年(一三五二)書写の安楽寺領注進状に「筑前国々衙正応三年公家御寄附之」の一所として「大祖社(椙カ)山衆徒押領也」とみえ、安楽寺(太宰府天満宮)領であったが若杉山衆徒に押領されていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android