篠栗町(読み)ささぐりまち

日本歴史地名大系 「篠栗町」の解説

篠栗町
ささぐりまち

面積:三八・九〇平方キロ

糟屋郡の中部に位置し、北西久山ひさやま町、北東は鞍手くらて若宮わかみや町、東は飯塚市、南は須恵すえ町・嘉穂かほ筑穂ちくほ町、西は粕屋かすや町に接する。町域の東に若杉わかすぎ(六八一メートル)犬鳴いぬなき(「いんなき」ともよむ。五八三・七メートル)を結ぶ三郡さんぐん山地の山塊がそびえる。なかでも飯塚市飯塚へと抜ける八木山やきやま峠は交通の要衝であるが、長い間ヘアピンカーブが自動車通行の難所となっていた。このため八木山バイパスが開通し、国道二〇一号によって福岡都市高速四号線とつながって、筑豊地域と福岡市との時間距離が大いに短縮した。筑穂町内住ないじゆから町の東端に流れ込んだ多々良たたら川の源流は西流し、扇状地として開けた平野に耕地が発達していた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「篠栗町」の意味・わかりやすい解説

篠栗〔町〕
ささぐり

福岡県北西部,福岡平野の東部から三郡山地西斜面にある町。 1927年町制。 1955年勢門 (せと) 村と合体。中心地区の篠栗は篠栗川の谷口集落宿場町として発展。粕屋炭田炭鉱町として栄えたが,約 10鉱あった炭鉱が 1962年までにすべて閉山した。現在は低地の農業が主産業で,山地ではタケノコ特産地域振興整備公団 (→中小企業基盤整備機構 ) による工場誘致や福岡市の発展に伴う住宅地化が著しい。東部に新四国八十八ヵ所の篠栗霊場,若杉山,桜の名所七曲り (新吉野) などがあり,福岡市近郊の信仰,レクリエーション地となっている。 JR篠栗線,国道 201号線が通り,町域の西に九州自動車道の福岡インターチェンジがある。面積 38.93km2。人口 3万1209(2020)。

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