太陰神話(読み)たいいんしんわ(その他表記)lunar myth

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「太陰神話」の意味・わかりやすい解説

太陰神話
たいいんしんわ
lunar myth

神話ともいう。月と太陽とはしばしば一対の存在として考えられ,夫婦,兄妹姉弟双子などに見立てられて神話に登場する。また両者を天空神の両眼とする神話も数多い。月に関する神話のなかで独特なものは,月の満ち欠けに関する神話と,月面斑点に関する説明神話である。月の満ち欠けは,月の住人である天子や女子供が規則正しく現れたり去ったりする結果であるとする神話が存在する。月面の斑点については,日本では昔からうさぎが杵で餅をついているとする話が伝えられており,中国やインドにも同様な説明がある。その他,斑点は月に住むかに妖精であるという説明もある。また月食神話は,同時に日食神話となっている。ドイツの民族学者 W.シュミットは,太陰=月神話を母権栽培民文化圏に属するものとした。 (→太陽神話 )  

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