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太陽神話 たいようしんわsolar myth

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

太陽神話
たいようしんわ
solar myth

太陽を主題とする神話。太陽は宇宙の中心的存在であり,その光と熱が人間に与える恩恵によって,昔から全知全能,不滅不死の性格をもつものと考えられてきた。古代エジプトや南アメリカのペルーのインカ帝国における太陽崇拝は特に顕著であった。太陽神話においては,たか,わし,からす,おおかみ,ライオンなどが太陽を象徴する神聖な動物としてしばしば登場する。また太陽と火との関係は深く,太陽からの火盗み神話は広く知られており,ギリシアのプロメテウス神話,日本のアマテラスオオミカミ (太陽女神) の岩戸隠れの神話もその一変型である。ドイツの民族学者 W.シュミットは,トーテミズム文化の神話は太陽が中心となっているとし,太陽神話を父権トーテミズム的高級狩猟民文化圏に属するものとした。シュミットに限らず,従来のドイツ,オーストリアの歴史民族学における神話研究では,父権文化と太陽神話,母権文化と太陰神話といった図式が支配的であった。しかしこの構想は今日では認めがたく,太陽神話も太陰神話も,特定の諸文化においてのみ発達したものとは認めない見解が定着している。

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デジタル大辞泉の解説

たいよう‐しんわ〔タイヤウ‐〕【太陽神話】

太陽の発生・運行・形体・光と熱などの諸現象を擬人化したり、また太陽神のなりたちなどを説く神話。古代文明地域に多くみられる。

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大辞林 第三版の解説

たいようしんわ【太陽神話】

神話の型の一。太陽もしくは太陽神を主題としたもの。ギリシャ神話のアポロン神話や、日本神話の天照大神を主人公とするものなど。

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世界大百科事典内の太陽神話の言及

【太陽】より

…コロナの高温は対流層の運動のエネルギーが熱化されるためであると考えられてきたので,太陽よりも低温の,彩層をもった恒星で,コロナを引きとめるに足る表面重力をもつ主系列星にだけ存在すると想像されていたのであるが,最近のX線の観測で,もっと高温の星にも,また巨星や超巨星にもコロナが存在することが確かめられ,従来のコロナについての考え方に大きな修正を迫られている。光球太陽スペクトル日食フレア【末元 善三郎】
【太陽神話】
 太陽については事実上どの民族も何らかの神話や信仰をもっているといってよい。しかし,19世紀末に唱えられたような,すべての神話は太陽神話であるというのは明らかにいきすぎであって,太陽と無関係な神話も多い。…

※「太陽神話」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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