太陽系外惑星(読み)タイヨウケイガイワクセイ(英語表記)extra‐solar planet

デジタル大辞泉 「太陽系外惑星」の意味・読み・例文・類語

たいようけいがい‐わくせい〔タイヤウケイグワイ‐〕【太陽系外惑星】

系外惑星

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知恵蔵 「太陽系外惑星」の解説

太陽系外惑星

太陽以外の恒星を回る惑星。その存在を確認する方法として、(1)惑星の重力が引き起こす恒星のわずかなふらつき運動を、ドップラー効果を用いて精密なスペクトル観測により検出する、(2)惑星が恒星の前面を通過する時に起こる恒星のわずかな周期的減光を検出する、(3)惑星からの光を直接検出する、(4)惑星による重力レンズの効果を検出することなどがある。1995年の最初の発見以来、2007年末までに270個以上の候補が見つかっているが、多くは木星より大きな巨大ガス惑星で、しかも恒星に極めて近く、太陽系の惑星とは性質がかなり異なるものが多い。質量の小さい地球型惑星を見つけることは難しいが、地球の数倍の質量をもつ地球型惑星の候補がいくつか発見されている。05年3月、スピッツァー宇宙望遠鏡は2つの太陽系外惑星が放射する赤外線を直接検出した。これらの惑星は、木星を超える巨大なガス惑星で、主星(恒星)のごく近くを公転しているため主星の強い放射に加熱されて高温状態にあり、ホット・ジュピターと呼ばれる。

(土佐誠 東北大学教授 / 2008年)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「太陽系外惑星」の意味・わかりやすい解説

太陽系外惑星
たいようけいがいわくせい

系外惑星

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