奈根村(読み)なねむら

日本歴史地名大系 「奈根村」の解説

奈根村
なねむら

[現在地名]東栄町三輪みわ

あい川の支流、奈根川流域の村。上流から上奈根かみなね・中奈根・下奈根の集落がつづく。奈根川右岸へは河内かわうち川が流入し、上流から上河内かみかわうち長野ながの・下河内すぎの集落が並ぶ。正徳四年(一七一四)の奈根村内の川内村惣百姓口書連判之事(設楽)によると、無尽講による借金返済の結果、掛金に困り川内村が困窮したことが記される。同年の川内村百姓共願書を以申上候事(同書)には組頭ほか三五名連印で、潰百姓の名と持高を記しており、「此二十一軒無尽懸返し不罷成質物之田地組中にても賄申儀成不申候、且又売検に立候ても近村より買申もの無御座候」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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