東栄町(読み)とうえいちよう

日本歴史地名大系 「東栄町」の解説

東栄町
とうえいちよう

面積:一二二・九六平方キロ

設楽郡の東南部を占め、山間を東流する大千瀬おおちせ川の谷沿いや河岸段丘集落が点在する。東は静岡県磐田いわた佐久間さくま町、北は豊根とよね村・津具つぐ村、西は設楽したら町、南は南設楽郡鳳来ほうらい町に接する。幕末には一六ヵ村であった。

明治二二年(一八八九)には振草ふりくさ村・三輪みわ村・本郷ほんごう村・その村・御殿ごてん村の五ヵ村であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「東栄町」の意味・わかりやすい解説

東栄〔町〕
とうえい

愛知県北東部,美濃三河高原にある町。 1955年本郷町と御殿下川,園の3村が合体して成立。江戸時代には尾張三河信州を結ぶ三州街道 (別所街道) の宿場町として発展。かつては林業が町の基幹産業で,スギ,ヒノキの人工林が多い。山ゴボウ,シイタケ栽培,茶の生産も行われているが,近年は関東地方へ出荷する肉用鶏の飼育専業とする農家もある。農林業から離れ,豊橋,新城への通勤者が増加。大入渓谷,千代姫温泉,設楽 (したら) 城跡などがあり,鎌倉時代から続く県無形文化財の花祭は有名。町域の東,静岡県との県境一帯は天竜奥三河国定公園に,西は振草渓谷県立自然公園に属する。面積 123.38km2。人口 2942(2020)。

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