奈良原文書(読み)ならはらもんじよ

日本歴史地名大系 「奈良原文書」の解説

奈良原文書
ならはらもんじよ

勢多郡宮城村奈良原家

解説 上野国二宮の赤城神社神主家相伝文書。近隣の国衆の崇敬も厚く、ことに戦勝祈願・武運長久願文が多く残り、現宮城村の柏倉・鼻毛石などが所領として寄進されている。「於町中押買、狼藉并及国質、相伝等義、一切可停止事」という一つ書きを載せる永禄一二年閏五月二三日付の「富貴」朱印某制札や、大胡高繁が赤城神社を館に勧請するため神主に神祭執行を依頼した天正一七年一一月九日の大胡高繁書状(写)などはとくに興味深い。上杉氏・北条氏治下の戦国時代の文書三五点。

活字本群馬県史」資料編七

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android