奈賀野鉱山
ながのこうざん
[現在地名]神石町永野
二子山の東方金山組にある。採鉱の起源は明らかでないが、銅の産地として古くから知られ、中津藩領時代の史料があるので一八世紀初頭以前にさかのぼることは確かである。西南方高光との境近くに寛永年中(一六二四―四四)から採鉱されたと伝える杉谷鉱山があり、相渡の土谷鉱山とともに石州大森銀山奉行の支配下で採鉱されていたともいう。中津藩領時代の記録(「神石郡誌」所引)には次のようにみえ、中津藩領になってからも幕府の支配が強く及んでいたものと思える。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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