デジタル大辞泉 「奥処」の意味・読み・例文・類語 おく‐か【奥▽処】 《「おくが」とも》1 奥深い所。果て。「常知らぬ国の―を」〈万・八八六〉2 時間的にへだたった所。将来。「家にてもたゆたふ命波の上に思ひし居れば―知らずも」〈万・三八九六〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「奥処」の意味・読み・例文・類語 おく‐か【奥処・奥所】 〘 名詞 〙 ( 「おくが」とも。「か」は所の意 )① 空間的に遠くへだたった所。奥深い所。果て。[初出の実例]「常知らぬ 国の意久迦(オクカ)を 百重山(ももへやま) 越えて過ぎゆき」(出典:万葉集(8C後)五・八八六)② 時間的に遠くへだたった所。行く末。将来。[初出の実例]「家にてもたゆたふ命(いのち)波の上に思ひしをれば於久香(オクか)知らずも」(出典:万葉集(8C後)一七・三八九六) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例