奥殿(読み)おくどの

精選版 日本国語大辞典 「奥殿」の意味・読み・例文・類語

おく‐どの【奥殿】

〘名〙
① 奥のほうにある建物。また、特に酒屋の奥蔵をいう。よい酒が秘蔵されているところ。また、その酒。
御伽草子酒茶論(古典文庫所収)(室町末)「さすがをくどののふるさけのかたぞこひしき」
② 冷やかしの気持をこめて、奥さんの意にいう。
※火の柱(1904)〈木下尚江〉四「奥殿(オクドノ)の風雲転(うたた)急なる時」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android