奥見内沢
おくみないさわ
西流して小猿部川に合流する奥見内沢川を軸に、南北両域に広がる畑・割・小袴・栩木など二三沢一帯の総称。秋田藩留山。寛政六年(一七九四)の御留山并ニ銅山片付山書上帳に、享保七年(一七二二)の記事として「比内小猿部沢之内奥見内沢留山申付候条、青木并ニ惣而御法度之木ニ不相障様ニ」とある。沢域広く東部は山越えに南比内(現比内町)に接するため、谷地中・大巻・釣田・達子・笹館(現比内町)の五ヵ村が入り会い、しばしば麓村の七日市と紛争を起こす。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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