女形谷村(読み)おながたにむら

日本歴史地名大系 「女形谷村」の解説

女形谷村
おながたにむら

[現在地名]丸岡町女形谷

坂井平野の東部、加越山地の西麓、山窪やまくぼ村の南に位置する。枝村に野添のぞえがあった(越前国名蹟考)。山窪村の受法じゆほう寺蔵の明応九年(一五〇〇)の方便法身像裏書に「越前国黒坂郡長畝郷女谷窪」とあり、また天正四年(一五七六)三月一一日の柴田勝家書状(法雲寺文書)にも「女谷」とみえ、初めは「女谷」と書かれたことが知られる。

慶長一一年(一六〇六)頃の越前国絵図に「女形谷」と記され、当時はその石高から北の山窪村も含んでいたことが知られる。山窪村は正保郷帳から独立村として記される。現在も両村の地籍は入組んでいて、一村が両村に分れたことを想起させる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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