日本歴史地名大系 「女神川」の解説 女神川おながみがわ 福井県:勝山市女神川法恩寺(ほうおんじ)山南嶺を源とし、西流して平泉寺(へいせんじ)・井野口(いのくち)を経、九頭竜(くずりゆう)川に合流する。「越藩拾遺録」に、「平泉寺ノ東ヨリ流ルル也。平泉寺権現伊弉冊尊ハ陰神ナレバ此川ノ名アリ」とある。水源近くに弁(べん)ヶ滝があり、「越前地理指南」は、「漲拾二丈、往昔弁と云ル児此滝壺へ身を投たる由、卒都婆アリ」と記す。享保一一年(一七二六)二月二九日巳の下刻、平泉寺村の奥山十月平(じゆうがつだいら)が崩落ちて土砂が女神川へ溢れ、下流の平泉寺村と井野口村および九頭竜川合流点の対岸下荒井(しもあらい)村にまで大きな被害を与えた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報