好き歩く(読み)スキアリク

デジタル大辞泉 「好き歩く」の意味・読み・例文・類語

すき‐あり・く【好き歩く】

[動カ四]
あちこち浮気をしてまわる。
「なほ同じごと―・きければ」〈夕顔
風流を好んであちこち歩きまわる。
「花の下、月の前と―・きけり」〈宇治拾遺・一五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「好き歩く」の意味・読み・例文・類語

すき‐あり・く【好歩】

  1. 〘 自動詞 カ行四段活用 〙
  2. 色好みをしてあちこち動き回る。あちこちで浮気をして回る。
    1. [初出の実例]「惟光をかこちけれど、いとかけはなれけしきなくいひなして、なほおなじごと、すきありきければ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕顔)
  3. 風流を好んで動き回る。
    1. [初出の実例]「花の下、月の前とすきありきけり」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)一五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android