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如蔵尼 にょぞうに

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

如蔵尼 にょぞうに

?-? 平安時代中期の尼僧。
平将門(まさかど)の3女とつたえる。天慶(てんぎょう)3年(940)父の死後,陸奥(むつ)磐城(いわき)(福島県)恵日寺のかたわらにすむ。地蔵菩薩(ぼさつ)にすくわれて信仰をふかめ,世人から地蔵尼とよばれた。享年八十余歳。文化3年(1806)刊の山東京伝(さんとう-きょうでん)の読み本「善知(うとう)安方忠義伝」で滝夜叉(たきやしゃ)姫のモデルとなった。

出典|講談社
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朝日日本歴史人物事典の解説

如蔵尼

生年:生没年不詳
平安中期の地蔵信仰の尼。『元亨釈書』には俗姓平氏,平将門の3女とするが,『今昔物語集』には将行の3女とある。そのほか将門の弟将頼の娘とする説もある。陸奥国の恵日寺(福島県磐梯町)の辺りに住んでいた。結婚を嫌い独身を通していたが,病で冥土にゆき,地蔵菩薩に救出されて帰還するという体験をした。のちに出家して如蔵と名乗り地蔵を信仰し続け,人々からは地蔵尼君と呼ばれた。八十余歳のときに口に念仏を唱え,心に地蔵を念じて没したという。勝浦令子 『今昔物語集』巻17‐29は如蔵尼の一般的な出家譚であったが,『元亨釈書』では天慶の乱後奥州へ逃げた平将門の娘が寺に入り,父の罪業のため地獄に落ちたが,地蔵に助けられるという代受苦者の物語になる。大殺生の罪を犯す武家の女性と地蔵信仰が結び付いたもの。福島県田沢湖地方の将門娘滝夜叉姫(如蔵尼)村祖説話など多くの伝説が,近世に入って弟良門と源家に復讐する話に発展。これをもとにした山東京伝『善知鳥安方忠義伝』により滝夜叉姫の怨念と復讐の物語が定着。妖姫として歌舞伎浄瑠璃にも登場する。<参考文献>梶原正昭・矢代和夫『将門伝説

(京楽真帆子)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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