妙野(読み)みようの

日本歴史地名大系 「妙野」の解説

妙野
みようの

八戸藩の藩営二牧の一。妙村南東階上はしかみ(七四〇・一メートル)の北麓を中心とする丘陵地一帯に位置する。

永正(一五〇四―二一)の頃の糠部九箇部馬焼印図(古今要覧稿)の八ノ部の項に「めう野 九千疋のまき也、印雀有文字 小十文字大十文字にはましたるなり」とあり、この頃は馬九千匹を擁する大牧野であったという。藩政当初は盛岡藩の領内一一牧の一とされ、雑書の正保元年(一六四四)八月七日条に「妙野、御野馬、青毛四歳之駄壱疋当月三日ノ晩狼喰殺由」、寛文元年(一六六一)八月二日条に「妙御野馬駒、当歳九疋、母駄共ニ去廿六日ニ何も無事ニ捕置候由」とみえる。正保四年の南部領内総絵図にも妙野とみえ、万治三年(一六六〇)の「八戸紀行」には「東にみやう野とてはてしもあらぬ草の原あり」と記している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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