妙麟尼(読み)みょうりんに

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「妙麟尼」の解説

妙麟尼 みょうりんに

?-? 織豊時代の女性。
豊後(ぶんご)(大分県)鶴崎城主吉岡鑑興(あきおき)の妻。夫は大友宗麟家臣天正(てんしょう)6年(1578)夫の戦死後,落飾。14年島津軍の攻撃に対し,籠城して総指揮をとる。いったんは降伏したが,豊臣秀吉出兵をきいて退却する島津軍を伏兵をおいて攻撃し,多数の兵を討ちとった。妙林尼ともかく。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典 「妙麟尼」の解説

妙麟尼

生年生没年不詳
戦国安土桃山時代武家の女性。妙林尼とも。夫吉岡鑑興は豊後(大分県)大友氏の家臣。父は林左京亮。天正6(1578)年の島津軍との戦いで夫が戦死,剃髪する。同14年に島津軍に攻められた際には,邸を砦とし自ら武装して防戦,追撃したと『豊薩軍記』に伝えられる。

(真下道子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android