伏兵(読み)フクヘイ

デジタル大辞泉 「伏兵」の意味・読み・例文・類語

ふく‐へい【伏兵】

敵の不意を襲うために待ち伏せしている軍勢
予期しないときに現れ、たちはだかる人物障害。「悪天候という伏兵にあう」
[類語]伏せ勢軍人兵士兵隊兵卒つわもの戦士闘士戦闘員従卒士卒将卒精兵弱兵雑兵ぞうひょう新兵初年兵古兵ふるつわもの老兵敵兵・敗残兵・番兵歩哨斥候歩兵騎兵砲兵工兵水兵海兵セーラー憲兵

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精選版 日本国語大辞典 「伏兵」の意味・読み・例文・類語

ふく‐へい【伏兵】

[1] 〘名〙 敵の不意を襲ってうつために、ひそかに隠れ伏している兵。伏勢。比喩的に、予期しなかった時に障害となってあらわれる人物・事象をもいう。
※寛永刊本蒙求抄(1529頃)四「宮中の伏兵(フクへい)起て宣子と闘たぞ」 〔郭沖‐条諸葛亮五事・三事〕
[2] 陰陽家で、いくさや刑罰をつかさどるという神。歳ごとに居所をかえ、この神の方角に向かって出師・行軍・修造するのを忌む。〔協紀弁方書‐三・伏兵〕

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普及版 字通 「伏兵」の読み・字形・画数・意味

【伏兵】ふくへい

軍を伏せかくす。唐・于〔出塞曲、三首、三〕詩 山、朱戟(しゆげき)の影 磧(かんせき)、鐵衣の聲 胡に(ほうぢやく)するに(い)ふ 沙陰に伏兵りと

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